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天皇賞(秋)ツアー(1) ~恵比寿・福はうち訪問記~

尾頭橋町内会長です。

前の記事でも触れました通り、先の週末は東京競馬場へ天皇賞(秋)を観戦に
行ってまいりました。今年の旅打ちとしては、WINS米子・石和を除けば3度目
になります。

秋天ツアーの最初は、10/27(土)の恵比寿からでした。

JR恵比寿駅

恵比寿での目的は、とあるお店へ突撃することにありました。恵比寿駅西口
ロータリーから徒歩わずか1分。

訪れたのはこちら、「福はうち」です。

福はうち看板

地下1階にあるそのお店、階段を下って、

福はうち入口階段

中へ入るとこんな感じでした。

福はうちのボトル棚

こういう雰囲気のボトル棚があるということで、どう見てもバーです。もう
少し詳しく言いますと、「和風ダイニングバー」というカテゴリーになると
思います。

ダイニングバーなどというおしゃれな店は、小生到底一見では入れません。
こちらへお邪魔した理由は、実は、馬友N氏のお兄様が店主をなさっている
からなのです。

ということで、お店に一歩踏み入れたところで店長に声を掛けていただくと、
N氏から連絡が入っていたので、すぐにカウンターへ案内してくださいました。
「店長」と言い換えたのは、福はうちではそのように呼ばれていらっしゃる
からで、ここからは店長と表記させていただきます。



さて、どこへ遠征しても、飲むときはまず「生ビール」から。

プレミアムモルツ生ビール

口取をいただきつつグビグビと一杯。こちらは、めかぶとメンマだと思います。

口取 めかぶとメンマ風大根

福はうちの看板メニューは、何と言ってもおでんです。本日のおすすめを見る
と、左半分はおでんが並んでいます。これだけでも、イチオシ度が伝わって
くるというものです。

本日のおすすめ

ということで、早速「本日のおでん」から「キャベツ」と、

本日のおでん キャベツ

「えのきベーコン」をお願いしました。さすが看板メニューだけあって、味は
薄過ぎず辛過ぎず、絶妙なバランスです。後で他のおでんだねも食べる気満々
ですが、これは俄然ヤル気が出てきました。

本日のおでん えのきベーコン

続いては、「日南鶏の唐揚げ ニンニク味噌添え」。

日南鶏の唐揚げ ニンニク味噌添え

唐揚に味噌とは意外な組合せと思いましたが、味噌をつけて食べるとこれが
全然違和感ありません。ニンニク味噌ということで、ビールが進むという付帯
効果もあります(笑)。もちろん、普通に塩をつけてもOKです。

塩とニンニク味噌


そして、おでんと並ぶ看板メニューの登場。「牛舌のじっくり煮込み」です。
牛タンといえば、焼肉で食べるスライスを想像しますが、まずはゴロゴロっと
したこの大きさに驚きました。

牛舌のじっくり煮込み

焼肉の牛タンが薄いのには、それなりの理由があるのでしょうが、じっくり
煮込んでいるだけあって、これだけの厚さでも実に柔らかい。画像からは
わかりにくいですが、ソースはデミグラスソース。世の中に牛タンシチュー
なるものが存在しますが、それに近いような感じがします。

ちなみに、こちらのデミグラスソース、隠し味に八丁味噌を加えているとの
こと。味に重厚さが加わるとともに、小生の想像ですが、おでんなど主力の
和風メニューとの味の連続性を持たせているのではないでしょうか?

実は、牛舌のじっくり煮込みをお願いした際、店長があることを教えてくだ
さいました。それは、馬友N氏から、これを必ず出すよう事前に指示が入って
いたということでした。

そこへ、小生が自分から注文したので、まさにビンゴだったという訳です。
もっとも、福はうちのことを事前にネットで調べていたので、ネタバレ気味
ではあったのですが。それでも、おすすめを食べ逃さないよう、事前に手を
打っていただき、N氏の心遣いを感じた次第です。



さて、ここからはおでん軍団の登場です。まずは「大根」。なかなか背が高い
ですが、どうでしょう、このだしのしみ具合。味はもちろんですが、見た目
にも美しく感じます。

大根のおでん

じっくりと火を通していることは言うまでもありませんが、店長によると厚め
に桂剥きしていることも秘訣だとか。

その桂剥きしたものは、こちらでは口取に使っているそうです。そう、上に
載せた口取で小生がメンマと思ったのは、実は大根だったのです。味付けは
もちろんメンマ風で、また、店内がバーらしく照明が暗めという状況もあり、
小生いい意味で騙されてしまいました。こういった騙しは大歓迎ですね。

ちなみにこの大根、「三浦大根」というそうで、文字通り三浦半島で採れた
ものです。何でも、旬である冬になるともっと太くなるといい、なかなか食べ
応えがありそうです。


大根の話が長くなりましたが、こちらは「ちくわ麸」。当地では一般的な
おでんだねですが、愛知県ではほとんど使われません(スーパー等で入手自体
は可能ですが)。ということで、お品書きにちくわ麸の文字を見つけたとき、
物珍しさから即座に注文した次第です。

ちくわ麸のおでん

こちらは、「がんもどき」。

がんもどきのおでん

本日のおでんからは、「合鴨つくね串」。

本日のおでん 合鴨つくね串

そして、「だし巻き玉子」。ただのだし巻き玉子ではなく、ご覧の通りおでん
だねとして煮込んだ一品です。だし巻きをおでんにすると聞くと、屋上屋を
重ねるような感じもしますが、だし巻きのふわふわ感が、キチンとおでんの中
で表現され、なぜ他の店で見かけないのかと思うほどです。

だし巻き玉子のおでん



ダイニングバーの「ダイニング」の部分ばかり書いてきましたが、「バー」の
部分にも触れなくてはいけません。なんて、堅苦しく書いておりますが、実際
はボトル棚の酒の数々に誘われ、単純にいろいろ飲みたくなった次第です。

生ビールの後は、「胡麻祥酎 紅乙女」。小生、普段は芋ばかりで胡麻焼酎は
初めてでしたが、なかなかすっきりした飲み口でした。

胡麻祥酎 紅乙女

続いて、小生の目の前のカウンターに鎮座していた「金の葡萄の酒」。目前に
していて飲まないという選択肢はありません(笑)。

金の葡萄の酒

こちらはソーダで割って、「Gボール」としていただくそうです。想像した
通り甘味があり、アルコールに抵抗のある方でも飲みやすいと思います。昔
からあった、赤玉ポートワイン(今は赤玉スイートワインというそうです)に
近い味です。

Red Gボール

そして、やはり芋焼酎を飲まない訳にはいきません。ボトル棚に多数並んで
いたので、店長におすすめをお願いしたところ、「霧島 志比田工場原酒」と
三岳」を選んでくださいました。

霧島の方は、芋焼酎ではメジャーな黒霧島の原酒に当たります。ということで、
こちらは飲み慣れた味わい。一方、三岳の方は、ラベルではわかりにくいです
が、屋久島産の芋焼酎です。何でも、焼酎党には人気の銘柄だとか。小生、
屋久島産は初体験と思いますが、独特な飲み口で癖になりそうです。

芋焼酎 霧島志比田工場原酒と三岳

こちらは、「紀州鶯屋 蜂蜜梅酒」。大分酔っ払ってきたので、梅酒へ流れた
次第です。南高梅と書かれたラベルに惹かれ、蜂蜜入りとは知らずに所望した
のですが、蜂蜜入りでも梅酒の風味は失われていません。もちろん、先程の
Gボール同様、アルコールに強くない方にはおすすめかと思います。

紀州鶯屋 蜂蜜梅酒

まあそれにしても、生ビールに始まり、胡麻焼酎、Gボール、芋焼酎(2銘柄)、
そして蜂蜜梅酒と、我ながらよくもチャンポンしまくったものです。



そうして飲みながら、先程のおでん軍団をつまんだりしておりました。その他
にも、こちらは「粕漬クリームチーズいぶりがっこ」。「がっこ」とは秋田弁
で漬物のことだそうです。

粕漬クリームチーズいぶりがっこ

そして、「鶏皮のトマトポン酢」もいただきました。揚げた鶏皮がパリパリ
していますね~。

鶏皮のトマトポン酢


ところで、「福はうち」は1999年のオープンだそうで、偶然にも小生の競馬歴
とほぼ同じ。単なる競馬おやじと同列に語っては店長に怒られそうですが、
何となくご縁を感じます。

その店長、残念ながら競馬はしないとのことですが、バーを経営されている
だけに、さすがに酒はお好きです。何でも、深夜5時の閉店後に飲みに行か
れることもあるのだとか。そんな訳で、酒にまつわるいろいろな話を聞かせて
くださいました。

深夜5時といえば、そうした時間の客層をお聞きすると、いわゆる業界関係者
が多いそうです。24時間関係なしに仕事をしているので、深夜でも普通のノリ
で来店される訳です。うーん、さすが東京、さすが恵比寿。


カウンターに座っていると、どうしてもボトル棚に目が行くのですが、それを
見ているうちに、昨年の東日本大震災では大被害だったのではないかと気に
なりました。

ですが、店長によれば、ボトルの被害は全然なかったそうです。店長の推理
では、店が地下にあることがよかったといいます。もちろん、前提として棚の
取付がしっかりしていたのでしょうが。

店長はさらに話をつなぎ、ボトルはともかく、一番の被害は大震災直後から
客足が激減したことにあったそうです。震災翌日から営業を再開できたものの、
1日に1,2組という日が何日もあったといいます。これは、恵比寿駅前という
好立地からは考えられない話です。

正直、大震災直後は潰れると思った、とは店長の言葉ですが、実感だったと
思います。それでも、頑張って営業を続けてくださったおかげで、こうして
出会いを持つことができた訳です。赤い糸とは申しませんが、福はうちとは
震災を越えて見えない糸でつながっていたのかも知れません。


初めの方で、店長は馬友N氏のお兄様と書きましたが、兄弟だけに顔つきや
体形など、よく似ていると思いました。その中でも、一番そっくりと思ったの
が声です。

店にお邪魔して初めて言葉を交わしたときに、小生「えっ?」と思ったのです
が、そのことを店長に振ってみると、ご自身もそう感じていたようで、かつて
は電話越しだとN氏とよく間違えられたと話してくださいました。

小生、チャンポンもあって酔っ払っていたためか、カウンター越しに店長と
話していると、N氏の声が聞こえてくるような気がして、何だか不思議な体験
をしました。

他にも、小生の知らないN氏の話が聞けたりして、今までと別な角度から馬友
N氏の人となりがわかって興味深かった次第です。


話をしながらも、さすが恵比寿、お客さんは結構入ってきます。ですが、たま
たま奥のテーブルのお客さんばかりだったため、おかげ様で、かなりの時間
店長にお相手していただきました。

ちなみに、ネットによれば、こちらは席数50。「中地下1階」ともいうべき
ロフト状になっているところがあり、カウンターに座った印象からすると、
実はなかなか広い店内のようです。


楽しくておいしいひとときも、気づけば22時を回りました。今日中に府中の宿
へ向かうため、このあたりで福はうちをお暇させていただくことにしました。

今時コンビニでもおでんは買えますが、おでんが食べられる、それもおいしく
いただけるダイニングバーということで、実にユニークなお店だと感じました。
次なる府中遠征の際には、再度福はうちに突撃したいと思っております。

福はうち店内の装飾



さて、福はうちを後にして、締めにはそばを。東京ではどこにでもあるという、
富士そば」へ突撃です。お忙しいところ、店長には富士そばの近くまで案内
していただきました。ありがとうございます。

名代富士そば 恵比寿西口店

いただいたのは「もりそば」でした。

当地では、締めにそばを食べるというのは一般的なようですが、愛知県では
遅くまで営業しているそば屋にお目に掛かったことがありません。東のそば
文化、西のうどん文化という比較論はありますが、それ以前に愛知県では、
酒の締めとしてはラーメン店ぐらいしか選択肢がないのが実情です。

もりそば


その後は、新宿経由で京王線へ。京王線内で意識が飛んだというのは、きっと
気のせいだと思います(笑)。それでも何とか無事に府中駅へ到着。

府中駅 駅名表示板

さすが府中だけに、構内には秋天のポスターが貼ってありました。いよいよ
一夜明ければ、勝負です。

府中駅構内の天皇賞(秋)ポスター

・・・秋天当日の話は、また記事を改めます。本日のところはこれにて。



くいどころバー 福はうち
(くいどころばー ふくはうち)

東京都渋谷区恵比寿南一丁目4-5 けやきビルB1F
03-5721-2980 050-5816-3933
17:00~29:00 (28:00L.O.)
年中無休

くいどころバー 福はうち|サントリーグルメガイド
http://gourmet.suntory.co.jp/shop/0357212980

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